封筒を開けるときにお札まで破ってしまった。片方が見つからないから、もう使えないのでしょうか。
表と裏の両面がある本物のお札なら、半分だけ残った1万円札は、日本銀行の基準では5,000円への引換え対象になります。両方の破片がそろい、同じ1枚だと認められれば、合計の面積で判断されます。
僕なら、片方を捨てる前に、封筒や机の周りに残りがないか探します。「破れた=価値がゼロ」とは限らないからです。
この記事は2026年11月4日に確認した公式情報の整理です。引換えを体験した話ではありません。
半分残った1万円札は、なぜ5,000円になる?
「引換え」は、傷んだお金を、基準に応じた金額のお金に交換する手続きです。お札を別の金種に崩す「両替」とは違います。
日本銀行の引換基準は、表裏の両面があることを条件に、残っている面積で次の3段階に分かれます。
| 残った面積 | 1万円札の場合 |
|---|---|
| 元の3分の2以上 | 1万円に引換え |
| 元の5分の2以上、3分の2未満 | 5,000円に引換え |
| 元の5分の2未満 | 交換できない |
半分は50%、5分の2は40%です。半分だけ残った場合は真ん中の区分に入り、1万円の半額で5,000円になります。
ただし、これは「本物のお札の面積がちょうど半分と認められた」という仮定の例。自宅で見た感じだけで金額を確定することはできません。最終的な判断は窓口に任せます。
2つに破れただけなら、破片を両方残す
例えば、1万円札が真ん中で2つに破れ、両方とも手元にある場面を考えます。
日本銀行の手続案内では、同じお札の破片だと認められれば、各片の面積を合計するとしています。半分ずつに分かれていても、片方だけを持つ場合とは扱いが変わります。
ジグソーパズルのように、元の1枚を戻せるかを見るイメージです。別々の1万円札の切れ端を足してよい、という意味ではありません。
持ち込む前は、紙テープなど粘着力が弱いものを使い、表裏が確認できる状態で、できるだけ貼り合わせます。模様や色合い、記番号(お札に印刷されたアルファベットと数字)が合うかにも注意。貼れなかった細片も持参するよう案内されています。
僕はここを、面積の数字より先に押さえたいです。残りの破片を捨ててしまうと、後から集め直せないことがあるからです。
どこへ持つ?日本銀行は予約してから
日本銀行の引換窓口案内では、本店とすべての支店で受け付けています。近所の銀行の支店とは別なので、行き先を取り違えないようにします。
- 受付は月〜金の9:00〜15:00。祝日と12月31日〜1月3日は除きます。
- 来店先の本支店へ、公式サイトまたは電話で事前予約をします。
- 郵送での引換えは受け付けていません。
- 予約なしでは、その日のうちに引換えできない場合があります。
ネットで予約するなら、公式窓口案内の「引換受付サイト」から日本銀行の予約サイトへ進みます。紙幣と硬貨を合わせて20枚以下がネット予約の対象です。
メールアドレスと利用者ID登録が必要なので、画面の案内に沿って登録・予約し、「予約完了メール」で来店先と日時を確認します。20枚を超える場合やメールアドレスがない場合は、来店したい本支店へ連絡してください。
日本銀行での引換手数料は無料です。ただし、出向く交通費まで無料になるわけではありません。
近くに日本銀行がない場合は、まず普段使っている金融機関へ相談する方法もあります。国立印刷局のFAQは、市中金融機関でも取り次いでもらえる場合があると案内しています。すべての銀行・店舗でできると決めず、取扱いと費用を先に確認してください。
「今日すぐ使うお金」には向かない
引換えにかかる時間は、お札の枚数や傷み具合で変わります。予約しても、当日中に完了する保証はありません。
日本銀行の手続案内の第3項では、営業日をまたいで預かることは原則として行わず、一部または全部を持ち帰り、後日改めて持ち込むよう求められる場合があるとしています。出直す可能性も含めて予定を組みます。
今日の支払いにそのまま充てる予定を組むのは向かないため、必要な支払いのお金は別に確保します。
また、燃えて崩れそうなお札を、破れたお札と同じように無理に貼り合わせないでください。日本銀行の注意点では、灰も含め、できるだけ元の形を崩さず容器に入れるよう案内しています。状態を伝えてから、持ち込み方を相談しましょう。
なお、傷んでいない1万円札を千円札に崩したいだけなら、この手続きではありません。日本銀行は両替業務を行っていません。
出かける前の確認は、この順番で
- 破片を集め、同じお札か確認する。別のお札の破片は混ぜない。
- 来店先の公式案内で、窓口・予約方法・受付日を確認する。枚数と状態を伝え、準備に迷う点は相談する。
- 窓口では引換依頼書を記入し、傷んだお札と一緒に提出する。どう破れたか、なくなった部分がどうなったかも説明できるようにする。
- 受付で渡される番号札は、受け取りに必要なので保管する。受け取る金額は、その場で確認する。
僕なら最初にするのは、定規で面積を測ることより、残りの破片を保管することです。そのうえで窓口へ相談すれば、「もう使えない」と思い込んで捨てる失敗を避けられます。
現金を送る用事なら、傷んだお札の引換えとは別に、現金書留の料金と準備も確認してください。
基準と手続きは2026年11月4日確認。受付方法などは変更される場合があります。来店前に公式の最新案内を確認してください。