
「手取りはそこそこあるはずやのに、月末になると口座がほぼ空っぽ」
……これ、心当たりないですか。
去年の私が、まさにそれでした。手取り28万円あるのに、毎月の残高がほぼゼロ。正確に言うと、マイナスになりそうで怖くてATMが見られへん、みたいな状態。
「28万ももらってるのに、なんで貯まらへんの?」と焦る一方で、「どうせ給料が低いから無理やろ」っていう言い訳も同時にあって、結局なにも変えられへんかったんよね。
でも結論から言うと、収入を1円も増やさんと、1年で50万円貯まりました。
変えたのは「仕組み」を3つだけ。今日はその全部を、数字込みで正直に書きます。
使途不明金が月6万円あった
転機は、家計簿アプリを入れた日でした。
家計簿アプリ(マネーフォワード)に銀行口座とクレジットカードを連携した最初の月。支出の内訳が、全部見えてしまったんです。
確認した月の支出:
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 家賃 | 85,000円 |
| 食費(スーパー・業務スーパー) | 18,000円 |
| 外食 | 32,000円 |
| サブスク類 | 9,800円 |
| 交通費 | 12,000円 |
| 服・雑貨 | 24,000円 |
| コンビニ | 11,200円 |
| Amazonその他 | 13,500円 |
| 光熱費・通信費 | 18,000円 |
| 合計支出 | 223,500円 |
| 手取り収入 | 280,000円 |
| 理論上の余り | 56,500円 |
計算上は5万円以上余るはずやのに、実際の口座残高の増加は約0円。
56,500円が、毎月どこかに消えてたんよね。
きちんと調べたら、「現金払い」と「細かいカード払い」で記録に入ってへんかった分が約60,000円。
「使途不明金が月6万円近くある」——これが、貯まらへん原因の正体でした。
使途不明金の正体
「月6万も何に使ってるん?」って思いますよね。私も思いました。
詳しく調べたら、中身はこうでした。
使途不明金の内訳(推定):
| 項目 | 月額 | 年額 |
|---|---|---|
| コンビニの「ちょっとだけ」 | 8,000円 | 96,000円 |
| カフェ・自販機・コーヒー | 6,500円 | 78,000円 |
| Amazonの衝動買い(現金払い含む) | 9,000円 | 108,000円 |
| 友人との食事(現金) | 12,000円 | 144,000円 |
| 酒・飲み物 | 8,000円 | 96,000円 |
| 雑費(細々したもの) | 16,500円 | 198,000円 |
| 合計 | 60,000円 | 720,000円 |
全部「大した金額ちゃうやろ」と思って使ってたものばっかりなんよね。
コンビニは1回200〜300円、カフェは500円、Amazonは1,000〜2,000円……。1回ずつは小さいのに、積み重なったら年間72万円。ちりも積もれば山って、ほんまにこのことやでと思いました。
変えたのは3つだけ
ここで大事なのは、「72万円の無駄遣いを全部やめたる!」とは考えへんかったこと。
それ、まず続かへんのよね。意志の力で全部我慢するのは無理。だから「効果が大きい3つだけ、仕組みで変えよう」という方針にしました。
変えた①:給料日に先取りで積み立てる
給料が入った日に、自動で別口座に30,000円が移動する設定にしました。
設定方法は簡単で、銀行アプリの「自動振替」機能で、毎月25日(給料日)に30,000円を貯蓄用口座へ自動移動するだけ。
最初は「3万も移したら生活でけへんやろ」と思ってました。でも人間って不思議なもんで、「残った金額で生活せなあかん」状況になると、意外となんとかなるんよね。
最初の1ヶ月はちょっとキツかったけど、2ヶ月目には「これが普通」になってました。
年間効果: 30,000円 × 12ヶ月 = 360,000円
変えた②:サブスクを全部確認した
サブスク、月いくら払ってるか即答できますか? 私はできませんでした。
確認したら合計9,800円。しかも使ってへんサービスがいくつも出てきた。
確認後の整理:
| サービス | 月額 | 判断 |
|---|---|---|
| 動画サービスA | 1,490円 | 月4回以上見るので継続 |
| 動画サービスB | 888円 | Aと内容が重複 → 解約 |
| 音楽アプリ | 980円 | 無料プランで十分 → 解約 |
| クラウドストレージ | 250円 | 使っていない → 解約 |
| 読書アプリ | 1,480円 | 月8冊以上読むので継続 |
| その他 | 4,712円 | 全部確認 → 一部解約 |
解約で削減:月2,118円、年間25,416円
金額は小さいけど、「使ってへんのに払い続けてた」って気づけたのが大きかった。
変えた③:コンビニへの「立ち寄り経路」を変えた
これ、いちばん地味でいちばん効いたやつです。
「コンビニに行くのをやめよう」と意志の力で頑張るんやなくて、そもそもコンビニの前を通らへん経路にするっていう環境の変化。
会社の帰り道に2軒コンビニがあったんですが、それを避ける道(徒歩2分よけいにかかる)に変えただけ。
結果: コンビニ利用が月20回 → 月3〜4回に自然に減少。月8,000円 → 月1,500円(月-6,500円、年-78,000円)
「意志でやめる」より「寄りにくい環境にする」方が、ほんまに確実やで。
1年後の貯金結果
| 変化 | 月間効果 | 年間効果 |
|---|---|---|
| 先取り貯蓄(自動) | +30,000円 | +360,000円 |
| サブスク解約 | +2,118円 | +25,416円 |
| コンビニ削減 | +6,500円 | +78,000円 |
| 意識変化による自然な削減(外食減・Amazon減) | +約9,000円 | +約108,000円 |
| 合計 | +約47,600円 | +約571,000円 |
実際の貯金額(1年間):約500,000円。
もう一度言いますが、収入は1円も変わってません。
「貯金できない理由」は収入ではなかった
1年やってみて分かったんは、「貯金でけへん原因」は給料の低さやなかった、ってことです。
本当の原因はこの3つ:
- 支出が「見えてへん」状態やった
- 「先に使える金額」が決まってへんかった(先取り貯金がなかった)
- 支出が起きやすい「環境」を変えてへんかった
この3つを変えただけで、50万円貯まった。
「もっと稼がな貯まらへん」と思い込んでたけど、ほんまは支出の管理が先やったんよね。
2年目に追加したこと
1年目で50万円貯まると、「これ、もっといけるんちゃうか」っていう自信がつくんです。これがけっこう大きい。
2年目から追加したこと:
- 先取り貯蓄を月50,000円に増額(1年目の実績から余裕があると確認できた)
- NISAの積立を月15,000円スタート(生活防衛資金が50万円貯まったので投資も開始)
- 外食の月予算を設定(月20,000円の予算で管理)
2年目の年間貯蓄:約700,000円(先取り60万円 + その他)。
1年目に仕組みを作っといたから、2年目は自然に上乗せできました。
手取り28万でも貯まる「順番」
「手取りが少ない→貯まらへん」は、必ずしも正しくないです。
貯まる順番はこれ:
- 支出を「見える化」する(家計簿アプリ連携)
- 先取り貯蓄を設定する(金額は小さくてええ)
- 支出が起きやすい「環境」を1つ変える
- 安定したら積立NISAをスタート
この順番で動けば、手取り28万円でも1年で50万円は貯められます。
「貯めてから投資しよう」やなくて、「仕組みを作ったら勝手に貯まる」。この感覚に変わってから、お金のストレスがほんまに減りました。
まずは今日、家計簿アプリを入れて口座を連携する——それだけやってみてください。先月の「使途不明金」が見えた瞬間、たぶんあなたも変わりたくなるはずやで。
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本記事は、NISA・iDeCo・家計改善を実践する会社員が、自身の経験と公的機関の情報をもとに執筆しています。
本記事は2026年時点の情報に基づいています。