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【8月31日締切】国民年金の6か月前納、知らずに1,220円損している人へ

【8月31日締切】国民年金の6か月前納、知らずに1,220円損している人へ

先週、日本年金機構のサイトをたまたま見ていて、僕は初めて知りました。

国民年金保険料には「前納」という仕組みがあって、まとめて払うと安くなる。それ自体は聞いたことがありました。

でも、10月分からの前納を申し込む締切が、毎年8月末だと知らなかったんです。

しかも今回、その8月末は8月31日、月曜日です。この記事を書いているのは土曜の夜なので、正直、もうあまり時間が残っていません。

間に合う人には今日中に。間に合わない人には、来年のために。両方書いておきます。


そもそも「前納」とは何なのか

国民年金保険料は、自営業やフリーランス、無職の期間がある人(第1号被保険者)が自分で納める保険料です。

会社員で厚生年金に入っている人は、給料から天引きされているので、この話は関係ありません。読み飛ばしてもらって大丈夫です。

令和8年度の保険料は月額17,920円です。

これを毎月払う代わりに、6か月分・1年分・2年分をまとめて前払いすると、その分だけ割引される。これが前納です。

日本年金機構の公式ページによると、割引額は口座振替の場合で次のとおりです。

現金納付やクレジットカード払いだと、割引額はもう少し下がります。6か月前納で870円、1年前納で3,820円、2年前納で16,010円です。

僕はこの数字を見て、正直「たった1,220円か」と思いました。でも1年で4,510円、2年で17,370円となると、話は変わってきます。2年分は、家族で焼肉に行けるくらいの金額です。

なぜ「知らずに損している人」がいるのか

ここが今回、僕が一番書きたかったところです。

国民年金保険料をずっと口座振替の毎月払いにしている人は、多いと思います。僕の同僚にも何人かいました。

問題は、この「毎月払い」から「前納」への切り替えが、自動では起きないことです。

前納を利用するには、そのつど「国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書」を金融機関の窓口か年金事務所に提出する必要があります。一度申し込めば、以降の期も自動で継続されますが、一度も申し込んだことがない人には、そもそも選択肢自体が見えていません。

毎月17,920円をコツコツ払い続けている人が、実は隣に「同じ半年分を1,220円安く払える窓口」があることに気づかないまま、何年も過ぎていく。僕にはこれが、地味だけれど確実にもったいない話に見えました。

仕事で資材の発注をしていると、こういう場面によく出会います。単価が同じ商品でも、まとめて発注すれば単価が下がる契約になっていることがあるんです。担当者が変わって、その条件を誰も引き継がずに、何年も割高な単発発注を続けていた。そういう「気づかれていない割引」を見つけたときの感覚と、今回の前納の話はよく似ていました。

締切は「毎年8月末」と「毎年2月末」の2回

国民年金の6か月前納には、実は年に2回のタイミングがあります。

1年前納・2年前納は、どちらも4月分からのスタートになるため、申込締切は毎年2月末に統一されています。

つまり、今から「2年前納で17,370円お得に」と思っても、今回の締切には間に合いません。次のチャンスは来年2月末、4月分からのスタート分です。

今回、8月31日までに間に合うのは、10月分から翌年3月分までの「6か月前納」だけ。割引額でいうと1,220円(口座振替)です。

正直、月曜が最終日というのはかなり厳しい

ここは誤魔化さずに書きます。

この記事が公開されるのは土曜の夜です。役所も年金事務所も、土日は開いていません。

郵送で申込書を送るという手もありますが、締切は「必着」であることが多く、土曜の夜に投函して月曜必着というのは、現実的にかなり厳しいと思います。

もし平日の日中に動ける人がいれば、月曜の朝いちばんで、口座振替をしている金融機関の窓口か、最寄りの年金事務所に電話で確認してみる価値はあります。ねんきんネットや一部の手続きはオンラインでも対応が進んでいるので、窓口の営業時間を待たずに動ける方法がないか、日本年金機構のサイトで確認してみてください。

間に合わなかったとしても、それは仕方のないことです。今回1,220円を逃したところで、生活が傾くような金額ではありません。

僕がこの記事で本当に伝えたいのは、来年の話です。

来年のために、今日できること

僕が今日、実際にやったのはこれだけです。

スマホのカレンダーアプリを開いて、来年の2月20日あたりに「国民年金の前納、申込締切2月末」という予定を1つ入れました。

たったこれだけですが、これで来年は「知らなかった」を防げます。2年前納を申し込めば、17,370円の割引です。

前納で払う一時金は決して小さくありません。2年前納なら約41万円をまとめて用意する必要があります。それでも、どのみち払う保険料なら、割引がある払い方を知っておいて損はないはずです。

前納が向かない人もいる

ここは正直に書いておきます。前納が誰にでもおすすめできるわけではありません。

保険料の免除や納付猶予、学生納付特例を受けている人(あるいは今後受ける可能性がある人)は、前納にあまり向きません。前納した後に免除が決まると、差額分は還付されますが、その手続きの手間が発生します。

まとまった現金を用意するのが難しい人にとっては、2年分約41万円を一括で用意すること自体が負担になります。無理に前納する必要はありません。毎月払いのままでも、保険料を滞納しない限り、将来もらえる年金額に不利になるわけではないです。

クレジットカード払いをすでに利用している人は、割引額が口座振替よりやや低くなる点も知っておくといいと思います。それでも2年前納なら16,010円の割引なので、悪い話ではありません。

この記事はどんな人に関係あるか

会社員で厚生年金に入っている人には、正直まったく関係のない話です。読んでいただいて申し訳ないくらい、地味な内容でした。

関係があるのは、自営業・フリーランス・無職の期間がある人など、国民年金保険料を自分で納めている人です。中でも、口座振替の毎月払いを何年も続けていて、前納を一度も検討したことがない人には、少しだけ役に立つ話だと思います。

今日、月曜に動ける人は動いてみてください。動けない人は、カレンダーに来年2月の予定を1つ入れるだけで十分です。

それだけで、来年の今ごろ、また同じことで損をせずに済みます。


本記事は、社会保険料の仕組みを実務で扱う会社員が、日本年金機構の公式情報をもとに執筆しています。保険料額・割引額・申込締切は年度によって変更される場合があります。最新情報は日本年金機構の公式サイト、または最寄りの年金事務所でご確認ください。

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